非踵接地走法で怪我を予防できるのか
What are the Benefits and Risks Associated with Changing Foot Strike Pattern During Running? A Systematic Review and Meta-analysis of Injury, Running Economy, and Biomechanics
背景
フォアフットやミッドフットなどの非踵着地走法(non-rearfoot strike: NRFS)は、怪我発生を予防してランニングエコノミーも改善するか。オーストラリアLa Trobe UniversityのBartonらは、NRFSと踵着地走法(rearfoot strike: RFS)におけるランニング障害発生やランニングエコノミーの差異、またバイオメカニクスとの関連を検討するため、53論文を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析を行なった。
結論
ストロークパターンと障害リスクに関するエビデンスは後向研究に限られており、NRFSによるランニング障害発生低下が報告されているものの、エビデンス不足とみられる。ランニングエコノミーに関しても同様である。ただし、ランニングメカニクスに関する測定値ではNRFSによる負荷軽減が示唆されている。
評価
強い支持者もいる方法で、バイオメカニクスに着目した先行レビューはポジティブに評価していた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26304644)。このメタ解析は、全体としてのエビデンスの質の低さを指摘した。