非踵接地走法で怪我を予防できるのか
What are the Benefits and Risks Associated with Changing Foot Strike Pattern During Running? A Systematic Review and Meta-analysis of Injury, Running Economy, and Biomechanics

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Sports Medicine
年月
December 2019
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開始ページ
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背景

フォアフットやミッドフットなどの非踵着地走法(non-rearfoot strike: NRFS)は、怪我発生を予防してランニングエコノミーも改善するか。オーストラリアLa Trobe UniversityのBartonらは、NRFSと踵着地走法(rearfoot strike: RFS)におけるランニング障害発生やランニングエコノミーの差異、またバイオメカニクスとの関連を検討するため、53論文を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析を行なった。

結論

ストロークパターンと障害リスクに関するエビデンスは後向研究に限られており、NRFSによるランニング障害発生低下が報告されているものの、エビデンス不足とみられる。ランニングエコノミーに関しても同様である。ただし、ランニングメカニクスに関する測定値ではNRFSによる負荷軽減が示唆されている。

評価

強い支持者もいる方法で、バイオメカニクスに着目した先行レビューはポジティブに評価していた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26304644)。このメタ解析は、全体としてのエビデンスの質の低さを指摘した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy