少しだけでもランニングすると死亡リスクが減る
Is running associated with a lower risk of all-cause, cardiovascular and cancer mortality, and is the more the better? A systematic review and meta-analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
November 2019
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開始ページ
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背景

ランニング・ジョギングの延命効果の研究は多い。オーストラリア Victoria UniversityのPedisicらは、ランニング・ジョギングへの参加や走行強度・距離・頻度等と全原因・心血管原因・癌原因死亡の関連を検討した前向コホート研究14件(n=232,149)を対象とするシステマティックレビューとメタ解析を行なった。

結論

ランニングへの参加は、全原因で27%、心血管原因で30%、癌原因で23%の死亡リスク低下と関連した。週間頻度・距離、ランニングペース・総走行量との有意な関連はみられなかった。

評価

基本的には周知となっている関係だが、用量‐効果関係を明示的に否定しているところが従前の研究とは異なる。「少しだけでもランニングすれば死亡リスクが減る」という形でメディアにも広く取り上げられている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy