前庭機能障害中高齢者にウェブベース前庭リハ
Internet based vestibular rehabilitation with and without physiotherapy support for adults aged 50 and older with a chronic vestibular syndrome in general practice: three armed randomised controlled trial
背景
慢性前庭機能障害患者へのウェブベース前庭リハビリ(VR)の有効性と安全性は。オランダAmsterdam UMCのVanVugtらは、50歳以上患者322名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。患者は、6週間毎日10〜20分の運動と週1回のウェブセッションで構成される自立VR介入群、同VRにPTの直接サポートを併せる混合VR介入群、および標準ケア群に割付けた。一次アウトカムは、6ヶ月後のVSS-SFスコアである。
結論
自立VR介入・混合型VR介入の一次アウトカム有効性を認めた(VSS-SFスコアの調整後平均差:各−4.1点/−3.5点)。3ヶ月フォローアップ時でも同様の差がみられた。また介入群では3、6ヶ月でのめまい関連障害・不安感・主観的前庭機能障害症状等の軽減報告があった。重大有害イベント発生はなかった。
評価
これまでいくつかのRCTでVR介入のめまいへの有効性が認められていたが、ウェブベースVR介入へのRCT先行研究は1例のみである(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28483885)。本研究はその結果を裏付けた。


