運動療法のために重大有害事象が発生することはない
Adverse events of exercise therapy in randomised controlled trials: a systematic review and meta-analysis
背景
全体的に、運動療法の有害事象発生リスクはどれほどか。デンマークUniversity of Southern DenmarkのNiemeijerらは、運動療法と非運動療法を比較した773 RCTを対象とするシステマティックレビューとメタ解析を行なった。
結論
全研究中378件(n=38,368)が重大有害イベントの発生を、375件(n=38,517)が非重大有害イベント発生を報告した。運動療法は重大有害イベント発生リスクを増さなかったが(RR:0.96)、非重大有害イベント発生リスクは増した(RR:1.19)。
評価
基本的な問題だが、初めてのメタ解析のようである。重大有害事象が発生して中止となった研究は報告されていないとみられ、当然の結果ともいえる。