高信頼度メタアナリシスが示す、身体活動で死亡リスクを減らす5原則
Dose-response associations between accelerometry measured physical activity and sedentary time and all cause mortality: systematic review and harmonised meta-analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
BMJ
年月
August 2019
366
開始ページ
l4570

背景

身体活動の生存効果を検討した論文はすでに数多い。ノルウェーNorwegian School of Sport ScienceのEkelundらは、アクセロメーター測定を行った前向コホート研究39件をレビューし、8件(n=36,383)をメタアナリシスした。一次アウトカムは全原因死亡である。

結論

活動強度によらず、全身体活動は死亡と非線型用量反応関係を示した。死亡のハザード比は、活動量最低四分位グループ1.00・第2四分位グループ0.48・第3四分位グループ0.34・最高四分位グループ0.27であった。また低強度の身体活動では1.00・0.60・0.44・0.38、中〜高強度身体活動では1.00・ 0.64・0.55・0.52、座位時間では1.00・1.28・1.71・2.63だった。

評価

客観測定を行った研究に絞って、高信頼度の総括を導き出した。(1) 非線型用量効果があり、効果サイズは大きいこと、(2) 強度より時間が大事なこと、(3) ともかく何か運動するのがよいこと、(4) 軽運動なら375 min/day、中高強度なら24 min/dayがよいこと、(5) 一日9.5時間以上の座位が死亡リスクであること、を結論している。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy