頸部ジストニアには特化理学療法?
Long-Term Specialized Physical Therapy in Cervical Dystonia: Outcomes of a Randomized Controlled Trial
背景
頸部ジストニア(CD)への特化理学療法(SPT)は標準理学療法(RPT)より優れているか。オランダUniversity of GroningenのTijssenらは、1年以上ボツリヌス治療下で安定しているCD患者96名を対象としてこれを検証するSBRCTを行なった。一次アウトカムは、ベースライン・6ヶ月・12ヶ月でのToronto Western Spasmodic Torticollis Rating Scale(TWSTRS)スコア変化である。
結論
一次アウトカムに群間有意差はなかった。12ヶ月でのニ次アウトカムであるSF-36の全体的健康感、自己評価による改善(self-perceived improvement)はSPTが有意に優れ、コストもSPTの方が低かった。
評価
BoNTとPT介入を比較して介入の有効性を示した先行研究があるが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3812762/)、ジストニアに特化したPT介入の検証は初めてであろう。追試可能な結果を出した。