頸部ジストニアには特化理学療法?
Long-Term Specialized Physical Therapy in Cervical Dystonia: Outcomes of a Randomized Controlled Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Archives of Physical Medicine and Rehabilitation
年月
August 2019
100
開始ページ
1417

背景

頸部ジストニア(CD)への特化理学療法(SPT)は標準理学療法(RPT)より優れているか。オランダUniversity of GroningenのTijssenらは、1年以上ボツリヌス治療下で安定しているCD患者96名を対象としてこれを検証するSBRCTを行なった。一次アウトカムは、ベースライン・6ヶ月・12ヶ月でのToronto Western Spasmodic Torticollis Rating Scale(TWSTRS)スコア変化である。

結論

一次アウトカムに群間有意差はなかった。12ヶ月でのニ次アウトカムであるSF-36の全体的健康感、自己評価による改善(self-perceived improvement)はSPTが有意に優れ、コストもSPTの方が低かった。

評価

BoNTとPT介入を比較して介入の有効性を示した先行研究があるが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3812762/)、ジストニアに特化したPT介入の検証は初めてであろう。追試可能な結果を出した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy