脳卒中患者の立ち上がりのために短期強化型sit-to-standトレーニング
Two weeks of intensive sit-to-stand training in addition to usual care improves sit-to-stand ability in people who are unable to stand up independently after stroke: a randomised trial
背景
脳卒中後立ち上がり動作が困難な患者へのsit-to-standトレーニングの有効性が示唆されている。オーストラリアRyde HospitalのSousaらは、脳卒中発生3ヶ月未満の患者30名(平均mRSスコア4)を対象としてこれを検証するRCTを行なった(対照:標準ケアのみ)。一次アウトカムは、ベースラインから2週間でのGlobal Impressions of Change Scaleとビデオ評価を用いた医師の主観による立ち上がり動作の変化である。
結論
Sit-to-standトレーニング介入の一次アウトカムでの効果を認めた。医師評価の立ち上がり動作変化の平均群間差は1.57/15点だった。
評価
脱落者は一人もいなかったという。1日2回2週間という短期間強化トレーニングで、試みる価値はある。同トレーニングは足関節底屈筋に痙縮がある患者には効果が認められないが、経皮的電気刺激と併せた介入では有効だったという報告がある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28324754)。


