高齢者の転倒の6割は室内の明るい場所で発生している
The five W’s of falls - weekly online health survey of community-dwelling older adults: analysis of four years prospective follow-up
背景
高齢者の転倒はどのような状況で発生するか。Oregon Health & Science UniversityのPiauらは、転倒イベントの発生状況を調査するため高齢者を対象としたオンラインアンケートを行い、4年の集計データ(転倒371例)を解析した。
結論
転倒の大半が室内(62%)の明るい場所(81%)で発生していた。最も多い発生場所は寝室で、多くがバランスを崩した、もしくは滑りや躓きを要因にあげた。31%の転倒は傷害と診断され、別の22%には歩行能力の変化が起き、その26%は後の杖や歩行器の使用などを報告した。
評価
転倒の恐怖感から外出を控えることにより筋力が衰えてしまう、という悪循環があるようである。運動療法に併せて認知行動療法なども有効かもしれない(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29471428)。