筋トレで閉経後女性のホットフラッシュ症状を軽減
Resistance training for hot flushes in postmenopausal women: A randomised controlled trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Maturitas
年月
August 2019
126
開始ページ
55

背景

女性の更年期障害症状軽減のために様々な非薬理的アプローチが試みられている。スウェーデンLinkoping UniversityのBerinらは、日常的な運動習慣がなく、重度のホットフラッシュや寝汗症状を有する閉経後女性58名を対象として、週3回×15週の筋力トレーニングの効果を検証するRCTを行なった(対照:無介入)。一次アウトカムは、ベースラインから15週までの1日の中等度〜重度ホットフラッシュ症状発生率の変化である。

結論

介入の一次アウトカム効果を認めた(介入群−43.6% vs. コントロール群−2.0%)。

評価

2014年のレビューでは更年期閉経後女性への運動の明確な有効性は示されず、ホルモン療法の方がエビデンスとしては信頼性があるとされている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25431132)。閉経後は筋量や骨密度が低下しやすく、筋トレは一般健康関連アウトカム向上のためにも重要である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy