高齢女性は1日4500歩でも死亡リスクを減らせる
Association of Step Volume and Intensity With All-Cause Mortality in Older Women
背景
高齢者にとって「1日1万歩」は容易でない。Harvard Medical SchoolのLeeらはWomen’s Health Study登録者で、7日間歩行時間中に活動量計を装着することに同意した高齢女性16,741名を対象として、1日の歩数・歩行強度と全原因死亡の関連を検討する前向コホート研究を行なった。
結論
平均4.3年間のフォローアップ期間中、1日平均4400歩の女性は最低活動グループの2700歩の女性と比べ有意に死亡リスクが低く(HR:0.59)、約7500歩に達するまでは1日歩数増は死亡リスク低減と関連した。7500歩以上ではレベルオフした。
評価
最大・最長規模で活動量を日常のなかで実測し、従来示唆されていた推奨(とにかく歩くのがよい)の閾値を確認した。高齢白人女性に限定された結果で、より広い層での確認も望まれる。