モチベーションを保つために自分の動機付け特性にあった運動を
Individual differences influence exercise behavior: how personality, motivation, and behavioral regulation vary among exercise mode preferences

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Heliyon
年月
April 2019
5
開始ページ
e01459

背景

性格による動機付けや自己制御機能は身体活動と関連すると考えられているが、これら個人特性と身体活動の種類の関連性は。Kennesaw State UniversityのFeitoらは、活動的な成人403名を対象とするオンラインアンケートを行い、選択運動種目(PMA:クロスフィット・グループエクササイズ・有酸素運動・筋力トレーニング・運動全般)が性格特性(Big Five Inventory[BFI])や運動に対する動機付け(Exercise Motivation Inventory[EMI-2]・Behavioral Regulation in Exercise Questionnaire[BREQ-3])と関連するかを検討した。

結論

年齢・性別調整後、運動への動機付け(ps≦0.001、η2p=0.05〜0.22)と行動調整機能(ps≦0.05、η2p=0.03〜0.06)はPMAと有意な関連を示したが、ビッグファイブによる性格特性に有意差はなかった。内発的動機付けの高い人は運動頻度が高く、クロスフィットを選んだ人々が最も内発的動機付けが高かった。

評価

自分の興味やパーソナリティに合致したタイプの運動は長続きしやすい、という常識的な結果となった。トレンド的なものが好きな人にはクロスフィット、トラッド的なものが好きな人には筋トレ・有酸素・グループエキササイズが推奨されるかもしれない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy