中年女性の認知・身体活動は後年の認知症リスクを低減する
Cognitive and physical activity and dementia: A 44-year longitudinal population study of women
背景
中年期での認知・身体活動は高齢期の認知症リスクと関連するか。スウェーデンGothenburg UniversityのNajarらは、38〜54歳の女性800名の44年間追跡調査結果を発表している。
結論
中年期の「認知活動」は、認知症(HR:0.66)・アルツハイマー型認知症(0.54)のリスク低下と関連し、身体活動は混合型認知症(HR:0.43)・血管性認知症(0.47)のリスク低下と関連した。
評価
北欧らしい長期研究を続けているグループの報告で、先行研究(http://n.neurology.org/content/92/8/e811)と同様に、解剖学的病変と独立な「認知予備能」があるという仮説を提唱している。ここでの「認知活動」には、読書・楽器演奏・コンサート・コーラス・ガーデニンング・針仕事・宗教的行事への参加が含まれる。