股関節インピンジメントには保存療法よりも手術?
Arthroscopic hip surgery compared with physiotherapy and activity modification for the treatment of symptomatic femoroacetabular impingement: multicentre randomised controlled trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
BMJ
年月
February 2019
364
開始ページ
l185

背景

股関節インピンジメント(FAI)には保存療法がいいのか股関節鏡視下手術がいいのか。英University of OxfordのPalmerらは、同患者222名を理学療法(PT)群と手術群に割り付けてこれを検証するRCTを行った。PT群は目標設定を行い、体幹の安定と動作のコントロールに重点を置きながら、個々の必要に応じたPTを5ヶ月間(最高8回のセッション)を行い、手術群は股関節鏡視下手術後標準的なケアを行った。一次アウトカムは、8ヶ月後のhip outcome score activities of daily living subscale(HOS ADL)である。

結論

手術の一次アウトカム優位を認めた。諸因子調整後の平均HOS-ADLで、手術群はPT群より10.0点高かった。

評価

すでに2件のRCTがあり、直近のものは手術が優るとしている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29893223)。手術が推奨されない理由は少なくなった。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy