半数以上の置換股関節は25年間持ちこたえる
How long does a hip replacement last? A systematic review and meta-analysis of case series and national registry reports with more than 15 years of follow-up

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Lancet
年月
February 2019
393
開始ページ
647

背景

人工股関節置換手術(THR)の長期アウトカムに関しすでに多くの報告がある。英University of BristolのEvansらは、変形性股関節症患者を術後15年間以上フォローアップした44症例集積研究(n=13,212)とオーストラリア・フィンランド等関節置換レジストリデータ92件(n=215,676)に基づき、人工関節の耐久年数を検討する系統レビュー・メタ解析を行った。一次アウトカムは全原因人工関節保持(all-cause construct survival)である。

結論

25年間のプール化保持率は、症例集積研究で77.6%、レジストリ研究では57.9%であった。

評価

この問題に関する初めてのメタアナリシスである。著者らは、レジストリ研究の方が信頼度が高いため「58%が25年もつ」と捉えることを推奨し、またここでの基礎データには技術革新が反映されていないことに注意している。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy