体軸性脊椎関節炎への高強度運動療法は有効
High intensity exercise for 3 months reduces disease activity in axial spondyloarthritis (axSpA): a multicentre randomised trial of 100 patients
背景
リウマチ性疾患への運動療法の有効報告は多いが、体軸性脊椎関節炎(axial spondyloarthritis: axSpA)に関しては不明である。ノルウェーDiakonhjemmet HospitalのSveaasらは、100名の患者を対象としてこれを検証するRCTを行った。患者は3ヶ月間の高強度呼吸器・筋力トレーニングを行う介入群と無介入対照群に割り付けた。一次アウトカムは、Ankylosing Spondylitis Disease Activity Index(ASDAS)とBath AS Disease Activity Index(BASDAI)スコアである。
結論
運動介入の一次アウトカム有意効果が示された(ASDAS:−0.6 BASDAI:−1.2)。また炎症・身体機能・循環器機能等においても治療効果がみられた。
評価
同著者らによる先行パイロット研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25268365)を展開したもので、この規模で行われる初めてのRCTである。疼痛・倦怠感・こわばりに対しても効果的であったとされ、追試価値は高い。