スポーツ脳震盪後の青年アスリートには積極的有酸素運動を
Early Subthreshold Aerobic Exercise for Sport-Related Concussion
背景
スポーツによる脳震盪(SRC)の急性期は「安静」にする、という方針にはチャレンジが続いている。 State University of New YorkのLeddyらは、SRC発生から10日以内の青年患者103名を対象として、軽度のストレッチング(対照)と有酸素運動(介入)の効果・安全性を比較するRCTを行った。一次アウトカム・指標は、SRC発生から回復までの日数である。
結論
有酸素運動の一次アウトカム有効性を認めた(回復までの日数中央値:13日 vs. 17日)。回復遅延患者も、介入群が非有意にではあるが少なかった(4% vs. 14%)。
評価
個人化処方したトレッドミル運動による介入で、脳震盪後の運動処方に関する最も本格的なRCTで、ガイドラインへのインパクトをもつエビデンスを提示した。このテーマについては、著者らによるレビューもある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30095546)。