自己抗体レベルはRA治療効果の指標になるか
In rheumatoid arthritis, changes in autoantibody levels reflect intensity of immunosuppression, not subsequent treatment response

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Arthritis Research & Therapy
年月
January 2019
21
開始ページ
28

背景

関節リウマチ(RA)でのリウマトイド因子(RF)等自己抗体レベルは、治療アウトカム指標になるのか。オランダLeiden Universityのde Moelらは、IMPROVED研究データに基づき、RF陽性RA患者381名の抗体値変化と症状・治療効果との関連を二次解析した。

結論

全自己抗体値は、治療導入後0〜4ヶ月の間低下した後、12ヶ月まで増加した。投薬増量後抗体値は大きく低下し、減量後は増加した。抗体値と長期的DAS・EULAR反応との間に関連はなく、0〜12ヶ月間の変化はDFRを予測しなかった。

評価

原研究はMTX+prednisoneの寛解導入効果を示したものであった。抗体レベルは治療奏効性の指標でなく免疫抑制の強度を示すだけである、と明確に主張した結論であり、インパクトは大きい。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy