脳卒中患者の呼吸筋在宅トレーニングを増強?
High-Intensity Respiratory Muscle Training Improves Strength and Dyspnea Poststroke: A Double-Blind Randomized Trial
背景
脳卒中患者の呼吸能力改善に呼吸筋トレーニングが行われるが、強度を上げればより効果的ではないか。ブラジルUniversidade Federal de Minas GeraisのTeixeira-Salmelaらは、38名の患者を対象としてシャム介入と強化介入の効果を比較するDBRCTを行った。介入は週7日在宅で40分高強度呼吸筋トレーニングを8週間行うもので、一次アウトカムは吸気筋力である。
結論
強化介入の一次アウトカム効果を認めた。吸気筋力(27cmH2O)・呼気筋力(42cmH2O)とも増加し、吸気筋持久力も増し、呼吸困難も低減した。効果は介入後1ヶ月間持続した。
評価
この分野を先導するグループの最新の結果である。同著者らによる系統レビュー(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27320833)では、5週間、週5回×30分が有効としている。毎日40分は患者にとってかなりハードで、アドヒアランス・安全性は懸念材料である。