脳損傷患者のパートナー関係維持のためのコミュニケーション介入
Investigation of a New Couples Intervention for Individuals With Brain Injury: A Randomized Controlled Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Archives of Physical Medicine and Rehabilitation
年月
February 2019
100
開始ページ
195

背景

脳損傷後は身近なパートナーとの良好な関係維持が困難になることがある。 Rehabilitation Hospital of IndianaのBackhausらは、脳損傷患者22名とそのパートナー22名を対象として、心理・行動介入(The Couples Caring and Relating with Empathy) の効果を検証するRCTを行った。介入には教育や共感トレーニング、コミュニケーションスキルトレーニングなどを含み、一次アウトカムは、カップル関係尺度としてのDyadic Adjustment Scale(DAS)・Quality of Marriage Index(QMI)・ヨハネの黙示録の四騎士質問紙(Four Horsemen of the Apocalypse questionnaire)スコアである。

結論

心理・行動介入の一次アウトカム有効性を認めた。DASとFour Horsemen of the Apocalypse questionnaireに有意な改善があり、QMIには有意な変化はなく、満足度は良好であった。

評価

PTSD患者を対象としたこの介入の有効性が報告されており(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22893167)、脳損傷患者においても同様に有効である可能性が示された。心理介入に近いが、スキルトレーニングとしてPTにも行える。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy