アキレス腱断裂への手術 vs. 保存療法：最新メタ解析も手術に留保的
Operative treatment versus nonoperative treatment of Achilles tendon ruptures: systematic review and meta-analysis
背景
アキレス腱断裂に対する手術療法と保存療法を比較した研究が多数存在する。オランダUniversity Medical Center UtrechtのOchenらは、10RCT（n=944）を含む29研究の系統レビュー・メタ解析を行った。
結論
保存療法と比べ手術療法は再断裂リスクを低減した（RR:0.43）が、他方、手術は合併症発生リスクが有意に高く（RR:2.76）、主に感染が原因だった。手術は全体重負荷による再断裂リスクを低減する一方、早期リハビリの再断裂リスク低減効果は両療法間に差はなかった。
評価
2012年のメタアナリシスと似て、手術に留保をつける結果だが（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23224384）、ここでの著者らの結論は「患者特性に応じて」ということである。
