46RCTのメタアナリシスの結論は、「OA慢性疼痛への有効薬はグルコサミンだけ」?
Association of Pharmacological Treatments With Long-term Pain Control in Patients With Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
変形性膝関節症(OA)の慢性疼痛管理への投薬介入の効果は。イタリアUniversity of PadovaのGregoriらは、試験期間が1〜4年の46RCT(n=22,037、31研究は痛み、13研究は身体機能、16研究は関節構造)を対象とする系統レビュー・メタ解析を行った。介入は、鎮痛薬・抗酸化物質・骨粗鬆症治療薬・NSAID・関節内注射・SYSADOA・疾患修飾薬等多様であった。
結論
セレコキシブとグルコサミンが痛み低減と関連した。しかし、全ての効果に関して大幅な不確実性が認められ、バイアスリスクの高い試験を除いた場合に痛み改善の平均差が有意を保ったのはグルコサミンのみだった。関節裂隙狭小化の改善と関連したのはグルコサミン・コンドロイチン・ラネル酸ストロンチウムだった。
評価
長期試験も大規模試験も少ないなかでのメタアナリシスである。唯一グルコサミンが有意に有効であるとした結論は驚きである。