週間走行距離の急伸はランニング障害を誘発する?
Preparing for Half-Marathon: The Association Between Changes in Weekly Running Distance and Running-Related Injuries--Does It Matter How the Running Is Scheduled?

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy
年月
December 2018
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開始ページ
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背景

急なトレーニング量の変化はランニング障害(RRI)を引き起こすか。デンマークAarhus UniversityのDamstedらは、健康ランナー261名を対象として14週間の前向コホート研究を行った。スマートフォンまたはスマートウォッチによりランニングデータを収集し、1週間のランニング距離変化とRRIの関連、またその後のランニングスケジュールのこの関連への影響を検討した。

結論

21日間で、週の距離延長量が20〜60%のランナーは20%以下のランナーより有意にRRIが増えた。

評価

先行研究ではランニングの強度・距離ともRRIリスクとは関連がないとしているが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5841490/、https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29527322)、この研究では、ランナーは急激に距離を伸ばすのは危険であることを念頭におくべきとした。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy