週1時間程度の筋トレでCVD・死亡リスクが低減
Associations of Resistance Exercise with Cardiovascular Disease Morbidity and Mortality

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Medicine & Science in Sports & Exercise
年月
October 2018
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開始ページ
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背景

筋力トレーニング(RE)は心血管疾患(CVD)予防に有効だと考えられるが、精確なデータは少ない。Iowa State UniversityのLeeらは、Aerobics Center Longitudinal Study登録者12,591名を対象として、REとCVDイベント・全原因死亡の関連を検討する後向研究を行なった。

結論

週1〜3回(または計1〜59分)のREは40〜70%のCVDイベントリスク低下と関連しており、この効果は有酸素運動とは独立していた。CVD死亡・全原因死亡とも同等の関連が見られたが、週4回60分以上のREは有意なリスク低下と関連しなかった。また、BMIはREと全CVDイベントの関連の介在因子だった。

評価

これまでの筋力トレーニングに関する研究は骨密度や身体機能、QOLに大きく偏っていた。CVD予防には有酸素運動が有効とされてきたが、筋力トレーニングも同等の効果があることが示された。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy