週1時間程度の筋トレでCVD・死亡リスクが低減
Associations of Resistance Exercise with Cardiovascular Disease Morbidity and Mortality
背景
筋力トレーニング(RE)は心血管疾患(CVD)予防に有効だと考えられるが、精確なデータは少ない。Iowa State UniversityのLeeらは、Aerobics Center Longitudinal Study登録者12,591名を対象として、REとCVDイベント・全原因死亡の関連を検討する後向研究を行なった。
結論
週1〜3回(または計1〜59分)のREは40〜70%のCVDイベントリスク低下と関連しており、この効果は有酸素運動とは独立していた。CVD死亡・全原因死亡とも同等の関連が見られたが、週4回60分以上のREは有意なリスク低下と関連しなかった。また、BMIはREと全CVDイベントの関連の介在因子だった。
評価
これまでの筋力トレーニングに関する研究は骨密度や身体機能、QOLに大きく偏っていた。CVD予防には有酸素運動が有効とされてきたが、筋力トレーニングも同等の効果があることが示された。