英国の神経障害性膝痛の有病率とリスク要因を初めて特定
Neuropathic-like knee pain and associated risk factors: a cross-sectional study in a UK community sample

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Arthritis Research & Therapy
年月
September 2018
20
開始ページ
215

背景

膝痛(KP)には神経障害性基盤のある場合(neuropathic-like knee pain NKP)も多いことが明らかになってきている。英University of NottinghamのZhangらは、40歳以上の英ミッドランド東部在住者9,509名へのアンケート調査により、同国のNPK有病率を推測し、NPKのリスク要因の同定を試みた。

結論

KP有病率は28.2%で、その13.65%(全人口の3.9%)がNKPとみられた。NPKは線維筋痛症(aOR:4.07)・広範疼痛(1.93)・結節性変形性関節炎(1.80)・損傷(1.50)・破局的思考(5.37)・疲労感(5.37)と関連した。

評価

神経障害性疼痛は一般的KPと区別し難く、一般人口における有病率推定も関連リスク要因特定も初とみられる。著者らは、鬱や不安感までも含めた中枢神経的要因に注目しているようである。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy