不活動性は脳卒中を重症化する
Prestroke physical activity could influence acute stroke severity (part of PAPSIGOT)

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Neurology
年月
September 2018
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開始ページ
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背景

発症前の身体活動(PA)は急性脳卒中の重症度に影響するか。スウェーデンUniversity of GothenburgのReinholdssonら(PAPSIGOT)は、スウェーデン脳卒中レジストリRiksstrokeと近隣地域の脳卒中レジストリVastrokeデータを基に、脳卒中患者925名のPA量(Saltin-Grimby’s 4-level Physical Activity Level Scaleで測定)と脳卒中重症度(NIHSS測定)の関連を検討する後向研究を行なった。

結論

PA不活動患者と比べ、軽度・中等度のPAを報告した患者は脳卒中が軽度だった(OR:2.02)が、PAによる説明価値は6.8%だった。

評価

この研究では若年性も脳卒中重症度の重要因子として特定されており、高齢者でもPAが脳卒中重症度を下げるかどうかは必ずしも明確でない。しかし、著者らは不活動性が重症度を上げることは確実である、としている。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy