地球人の29%は運動不足、特に女性
Worldwide trends in insufficient physical activity from 2001 to 2016: a pooled analysis of 358 population-based surveys with 1.9 million participants
背景
身体活動量の低下はQOLや身体精神疾患の大きなリスクファクターである。WHOのGutholdらは、家庭・職場・通勤中・余暇時間の身体活動不足(週/150分の中等強度、もしくは75分の高強度運、同等量の運動以下)に関する人口ベース調査データを基に世界の運動不足状況を報告している(n=1,900万/168国/378調査)。
結論
2001〜2016年までの身体活動量不足者の割合は28.5%近辺で安定しており、2016年の世界的な活動量不足の年齢調整有病率は27.5%(男性23.4% vs. 女性 31.7%)だった。最も活動不足だったのはラテンアメリカ・カリブ海周辺地域(43.7%)・南アジア(43.0%)・高所得西欧諸国(42.3%)女性で、逆に最も活動的だったのはオセアニア(12.3%)・東・東南アジア(17.6%)・サブサハラアフリカ(17.9%)男性だった。2016年の運動不足有病率は高所得国では低所得国の約2倍であり、また高所得国では持続的に増加傾向がある(2001〜2016年で5%)。
評価
WHOのグローバルサーベイのアップデートである。今年6月WHOは「運動推進グローバル行動計画 2018-2030」を立ち上げ、運動不足を減らす試みを開始した。日本の有病率も30〜39%と高めであり、特に女性をターゲットとした有効介入法が求められている。


