薬物依存症治療に運動療法?
Chronic forced exercise inhibits stress-induced reinstatement of cocaine conditioned place preference

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Behavioural Brain Research
年月
November 2018
353
開始ページ
176

背景

運動療法はストレスを低減するが、薬物依存患者のストレス誘発性薬物再利用防止にも有効か。University at BuffaloのThanosらは、SDラットのレベルでのコカイン条件付け場所嗜好性試験(CPP)によりこれを検証した。ラットは強制運動群(1日/1hのトレッドミル週/5回×6週間)とコントロール群に分け、コカイン再利用行動への効果を検証した。

結論

強制運動に、コカインCPPのストレス刺激による再利用抑制効果を認めた。しかし、強制運動にはコカイン条件付けの消去効果はなかった。

評価

多くの精神疾患に運動が有効であるという見方が主流化するなかで、薬物依存への運動の効果も研究されている。著者らは動物レベルでの更なる検証を提唱しているが、NIH登録臨床試験も正当化されよう。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy