足底筋膜炎への超音波治療は無意味
Additive Effect of Therapeutic Ultrasound in the Treatment of Plantar Fasciitis: A Randomized Controlled Trial
背景
足底筋膜炎に対する超音波治療は世界中で多く行われているが、効果に関するエビデンスは少ない。イスラエルUniversity of the NegevのKalichmanらは、同患者54名を対象とするRCTを行った(対照:介入群と同様のストレッチ指導+シャム超音波)。アウトカム指標は、NPRS・CAT・痛覚測定検査である。
結論
両群とも全アウトカムに有意な改善があり、群間差はなかった。
評価
シャム対照試験により、超音波療法の無益性を示した。足底筋膜炎にはストレッチが有効であるという見解は多いが、先行レビューは研究数が少なく確定的でない、としている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3150253/)。