高齢者の認知機能は週3回×1時間の運動で改善する
Exercise for cognitive brain health in aging: A systematic review for an evaluation of dose

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Neurology Clinical Practice
年月
May 2018
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開始ページ
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背景

高齢者の認知機能改善のための推奨運動量は。University of MiamiのGomes-Osmanらは、運動量と認知機能改善の関連を検討した98研究(n=11,061)を対象として、Cochrane基準に従ったシステマティックレビューを行なった。

結論

セッションの所要分・週の運動頻度や運動を行った週数等に関連はなく、認知障害の有無に関わらず、6週間・最低52時間の運動のみが認知機能の改善と関連した。運動は有酸素・筋力トレーニング・ヨガなどの心身運動や、これらの組み合わせが有効だった。

評価

運動による脳の処理能力や実行機能の改善が最も大きく、動物実験で報告のあった記憶能力とは関連がなかった。医師が高齢者の認知機能改善のために週3時間の運動を「処方」する日が来るかもしれない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy