運動は軽くても有益
How does light-intensity physical activity associate with adult cardiometabolic health and mortality? Systematic review with meta-analysis of experimental and observational studies
背景
「軽い運動」は心血管代謝を改善し、死亡率を低減するか。英Glasgow Caledonian UniversityのChastinらは、27の介入・45の観察研究を対象として、軽度(MET<3)の身体活動と18歳以上成人の心血管代謝関連健康アウトカム・全原因死亡との関連を検討する系統レビュー・メタ解析を行った。
結論
短時間でも頻繁に行う低強度活動は、食後血糖値・インスリン値低下と関連した(各?17.5%・?25.1%)が、他の心血管代謝マーカーとの関連エビデンスは少なかった。軽度身体活動週3回(150分)以上×最低12週間のプログラムで行われた3介入研究では血圧・肥満・高脂血症が改善され、6前向観察研究では身体活動時間増は全原因死亡リスクを低減した(HR:0.71)。
評価
「軽度の身体活動」には標準的定義がなく、研究間の異質性は大きかったという。運動は低強度でも有益、という常識を一定程度担保した。