非特異的慢性腰痛にピラティス週2?
Different doses of Pilates-based exercise therapy for chronic low back pain: a randomised controlled trial with economic evaluation
背景
非特異的慢性腰痛(NSCLBP)患者の間でピラティスが流行しているが、最適回数と費用効果は。ブラジルUniversidade Cidade de Sao PauloのMiyamotoらは、296名の患者を4群(アドバイスと資料配布[BG]、週1ピラティス[PG1]、週2ピラティス[PG2]、週3ピラティス[PG3])に割り付けるRCTを行った。一次アウトカムは、6週での痛み・障害度である。
結論
ピラティスは全群で一次アウトカム有効であった。痛み(PG1の平均差[MD]=-1.2、PG2 MD=-2.3、PG3 MD=-2.1)、障害度(PG1 MD=-1.9、PG2 MD=-4.7、PG3 MD=-3.3)。ピラティス群中ではPG2が痛み・障害度の改善で最適とみられた一方、費用効果はPG3が優れた。
評価
頻度・費用効果まで含めたピラティスの研究は初めてである。2015年のレビューでは、ピラティスに関する研究の質は中等度だが、痛みに関しては何もしないよりは有益としている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26133923)。