非特異的慢性腰痛にピラティス週2?
Different doses of Pilates-based exercise therapy for chronic low back pain: a randomised controlled trial with economic evaluation

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
March 2018
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開始ページ
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背景

非特異的慢性腰痛(NSCLBP)患者の間でピラティスが流行しているが、最適回数と費用効果は。ブラジルUniversidade Cidade de Sao PauloのMiyamotoらは、296名の患者を4群(アドバイスと資料配布[BG]、週1ピラティス[PG1]、週2ピラティス[PG2]、週3ピラティス[PG3])に割り付けるRCTを行った。一次アウトカムは、6週での痛み・障害度である。

結論

ピラティスは全群で一次アウトカム有効であった。痛み(PG1の平均差[MD]=-1.2、PG2 MD=-2.3、PG3 MD=-2.1)、障害度(PG1 MD=-1.9、PG2 MD=-4.7、PG3 MD=-3.3)。ピラティス群中ではPG2が痛み・障害度の改善で最適とみられた一方、費用効果はPG3が優れた。

評価

頻度・費用効果まで含めたピラティスの研究は初めてである。2015年のレビューでは、ピラティスに関する研究の質は中等度だが、痛みに関しては何もしないよりは有益としている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26133923)。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy