高齢者は骨格筋幹細胞の遺伝子変異蓄積率が高い
Somatic mutagenesis in satellite cells associates with human skeletal muscle aging

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Nature Communications
年月
February 2018
9
開始ページ
800

背景

加齢は骨格筋機能や骨格筋サテライト幹細胞の数・活動能低下と関連する。スウェーデンKarolinska InstitutetのErikssonらは、異なる年齢の健常者(21-78歳)の外側広筋より採取した単一幹細胞クローンの全ゲノムシーケンシングを行った。

結論

高齢者の骨格筋サテライト幹細胞は、高い体細胞変異蓄積率を示した(1ゲノム13変異/年)。

評価

骨格筋幹細胞に単一細胞ゲノムシーケンシングを行った初めての報告である。幹細胞ゲノム中には変異防護域があるが、高齢になると浸食される、という。重要な発端研究である。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy