コントロール不良中等〜重症喘息小児にデュピルマブ
Dupilumab in Children with Uncontrolled Moderate-to-Severe Asthma

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
December 2021
385
開始ページ
2230

背景

デュピルマブの中等〜重症喘息小児患者への効果・安全性は。Vanderbilt University のBacharierら(Liberty Asthma VOYAGE) は、408名の同患者(6〜11歳)を対象として、これを検証する第3相試験を行った(対照:プラセボ)。標準準基礎治療は継続した。患者のほぼすべてで2型炎症が証明された。一次主要エンドポイントは、重度急性増悪の年間発生率である。

結論

デュピルマブの一次エンドポイント効果を認めた(相対リスク減: 59.3%)。ppFEV1のベースラインからの変化量でもデュピルマブがプラセボに優れ、喘息コントロールもプラセボより良好であった。重篤有害事象の発生に群間差はなかった。

評価

問題のない第3相結果であり、すでにFDAは同薬の適応を同年齢層に拡大している。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies