分娩時硬膜外麻酔と児のASDの関連を否定
Association of Labor Epidural Analgesia With Autism Spectrum Disorder in Children
背景
分娩時の硬膜外麻酔が児の自閉スペクトラム症(ASD)と関連するという報告がある。デンマークRigshospitaletのMikkelsenらは、2006年1月〜2013年12月の同国出生児を対象とする全国規模後向コホート研究により、この仮説を検証した(n=485,093;女性48.7%、出産時の母親の年齢中央値、30.9 [IQR、27.6-34.2]歳)。一次アウトカムは、ASDの診断生起である。
結論
一次アウトカムに群間差はなく(aHR:1.05)、この仮説は否定された 。
評価
JAMAはこの主題に関するカナダ研究(n=388,254)を併載しており、そこでは、「わずかなリスク増(aHR、1.09)が見られたが、交絡が原因であろう」としている(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2784506)。