Bamlanivimab、介護福祉施設で単剤でのCOVID-19発症予防効果を示す
Effect of Bamlanivimab vs Placebo on Incidence of COVID-19 Among Residents and Staff of Skilled Nursing and Assisted Living Facilities
A Randomized Clinical Trial
背景
Bamlanivimabは、新規抗SARS-CoV-2スパイクタンパクモノクローナル抗体薬である。Eli Lilly and CoのSkovronskyら(BLAZE-2)は、2020年8月2日〜11月20日に、同ウイルス感染者が1名以上あった米国74介護施設の入居者と職員を対象として、同薬のCOVID-19発症予防効果を検証する第3相試験を行った(対照:プラセボ;n=1,175)。 一次アウトカムは、8週間以内のCOVID-19発生である。
結論
Bamlanivimabの一次アウトカム効果を認めた(OR:0.43、絶対リスク差:−6.6%)。死亡は全例プラセボ群で起こった。有害事象発現率に群間差はなかった。
評価
同薬の治療使用はすでにEUAが出されているが、FDAは単独使用は支持されない、としている。この予防試験はワクチンの汎用化、バリアントの猖獗以前に行われたもので、臨床的インパクトは大きいとはいえない。