Bamlanivimab、介護福祉施設で単剤でのCOVID-19発症予防効果を示す
Effect of Bamlanivimab vs Placebo on Incidence of COVID-19 Among Residents and Staff of Skilled Nursing and Assisted Living Facilities A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Journal of the American Medical Association
年月
June 2021
326
開始ページ
46

背景

Bamlanivimabは、新規抗SARS-CoV-2スパイクタンパクモノクローナル抗体薬である。Eli Lilly and CoのSkovronskyら(BLAZE-2)は、2020年8月2日~11月20日に、同ウイルス感染者が1名以上あった米国74介護施設の入居者と職員を対象として、同薬のCOVID-19発症予防効果を検証する第3相試験を行った(対照:プラセボ;n=1,175)。 一次アウトカムは、8週間以内のCOVID-19発生である。

結論

Bamlanivimabの一次アウトカム効果を認めた(OR:0.43、絶対リスク差:-6.6%)。死亡は全例プラセボ群で起こった。有害事象発現率に群間差はなかった。

評価

同薬の治療使用はすでにEUAが出されているが、FDAは単独使用は支持されない、としている。この予防試験はワクチンの汎用化、バリアントの猖獗以前に行われたもので、臨床的インパクトは大きいとはいえない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies