最大のデータで確認する、「妊婦のCOVID-19感染は危険」
Clinical Characteristics and Outcomes of Hospitalized Women Giving Birth With and Without COVID-19

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
JAMA Internal Medicine
年月
January 2021
Online first
開始ページ
Online first

背景

COVID-19感染妊婦の転帰は確認される必要がある。Brigham and Women’s HospitalのSolomonらは、2020年4月1日〜11月23日に出産入院した米国妊婦約40万名のデータベースを分析した。

結論

COVID-19と診断された妊婦は1.6%であった。感染妊婦では、院内死亡(141名 vs. 5名/10万名)・心筋梗塞・静脈血栓塞栓症の発生が多く、妊娠高血圧腎症(aOR:1.21)・早産リスクが高かったが、死産率は変わらなかった。重症化のリスク因子は、高齢(10歳ごとのOR:1.91)・重度肥満・DM・腎疾患等であった。

評価

最大のデータで、「妊婦のCOVID-19 感染は危険」という定説を確認した。ワクチンが安全・有効かどうかが現在の大きな問題だが、ポジティブなデータもあるようである(https://www.medscape.com/viewarticle/944385)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies