薬剤師が緊急避妊薬利用女性を地元医にブリッジ
Use of effective contraception following provision of the progestogen-only pill for women presenting to community pharmacies for emergency contraception (Bridge-It): a pragmatic cluster-randomised crossover trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
November 2020
396
開始ページ
1585

背景

英国では緊急避妊薬使用が容易だが、意図しない妊娠は依然として多い。同国NHS LothianのCameronら(Bridge-It)らは、薬局29店とその薬局でECを購入した女性636名を対象に、POP薬(デソゲストレル75μg)の緊急提供に加え地元クリニックへの橋渡し介入をおこなう方法(ブリッジ法)の効果を検証するクラスターランダム化試験を行った(対照:避妊薬服用のアドバイスのみ)。一次アウトカムは、4ヶ月間の効果的な避妊薬使用である。

結論

ブリッジ介入の一次アウトカム効果を認めた(58.4% vs. 40.5%)。重篤な有害事象は発生しなかった。

評価

薬局での薬剤師介入の効果を検証する、というユニークな臨床試験である。単に緊急ピルを提供するだけでなく、NHS医に紹介する、というプログラムの有益性を示した。ただし、評価項目は妊娠自体ではない。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies