低資源国の早産高リスク妊婦に出生前デキサメタゾン:WHO検証
Antenatal Dexamethasone for Early Preterm Birth in Low-Resource Countries

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
December 2020
383
開始ページ
2514

背景

医療資源の限られた途上国の早産高リスク妊婦への出生前デキサメタゾンの効果は。WHOのOladapoらは、バングラデシュ・インド・ケニア・ナイジェリア・パキスタン29施設の早産高リスク妊婦(妊娠26週0日〜33週6日)を対象として、これを検証するRCTを行った(妊婦2,852名、胎児3,070名、対照:プラセボ)。一次アウトカムは、新生児死亡・死産/新生児死亡・母体細菌感染である。

結論

有意な有効性のため試験は中間終結した。デキサメタゾンの一次アウトカム効果を認めた(母体細菌感染 RR:0.76、新生児死亡 RR:0.84、死産/新生児死亡 RR:0.88)。

評価

先進国での有益性がCochraneレビューで認められているアプローチである(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28321847/)。中低所得国では問題はより深刻であり、有効性の確認は有意義である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies