COVID-19で死産は増えない:英国全国年間データ
Stillbirths During the COVID-19 Pandemic in England, April-June 2020

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
December 2020
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開始ページ
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背景

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックが死産を増やす、という報告がある。英国Public Health EnglandのStoweらは、同国NHSシステムのHospital Episode Statistics(HES)データを使用し、2019年4月1日〜2020年6月30日のCOVID-19パンデミック時の死産のリスクを評価した。

結論

地域的変動はあったが、前年同期と比較してパンデミック期の死産の全国発生率比は1.02(P=.69)で、有意差がなかった。

評価

この主題に関しては、第一波期のロンドン単一施設1,681出生データにより、死産が増える、としたJAMA報告があった(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2768389)。ここでのデータは全国1年データの比較であり、はるかに広汎・堅固である。ただし、このデータには、パンデミックに入って以後の新規妊娠の帰結は十分には反映されていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies