早産児は一歳前のワクチン接種をどうしたらよいか
Association of Routine Infant Vaccinations With Antibody Levels Among Preterm Infants
背景
早産児への1歳までのワクチン接種は有益なのか。オランダNational Institute for Public Health and the Environment(RIVM)のRouersらは、296名の早産児を1歳まで追跡し、定期予防接種の免疫原性効果を比較する前向ケース・コントロール研究を行った(n=296、対照:同ワクチンを同スケジュールで接種した正期満期産児)。一次アウトカムは、1) 初回および追加接種後に保護閾値以上のIgG抗体濃度を獲得した早産児の割合、および 2) 初回接種後の IgG抗体濃度(幾何平均)である。
結論
初回接種後、百日咳毒素・ジフテリア・破傷風、および10の肺炎球菌血清型中6種に対し防御的IgG抗体レベルが達成された。ただし、インフルエンザ菌b型に対しては34.7〜46.2%であった。追加接種後、早産児群の95%以上が、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)を除き保護閾値以上のIgG抗体濃度を獲得した。ただし、すべての早産児で、百日咳毒素・肺炎球菌血清型4・19Fを除く初回・追加接種後のワクチン誘導抗体の幾何平均濃度は、正期産児より有意に低かった。
評価
「早産児・低出生体重児ではワクチン接種時期はどうしたらよいですか」という母親達の疑問に答えうる有益な研究である。示された情報はすべて有用であり、日本での確認試験も有益でありえる。


