帝切既往妊娠者の経腟分娩試みのためにタブレットベース意思決定支援ツール
Effect of a Patient-Centered Decision Support Tool on Rates of Trial of Labor After Previous Cesarean Delivery: The PROCEED Randomized Clinical Trial

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
June 2020
323
開始ページ
2151

背景

アメリカの出産では帝王切開が選好されており、経腟分娩を試みることが薦められている。University of CaliforniaのKuppermannら(PROCEED)は、既往帝切妊婦(n=1,485)を対象に、妊娠25週間前からの患者中心の意思決定支援ツール(タブレットベースの教育アプリ)使用の有効性を検証するRCTを行った(対照:通常ケア)。一次アウトカムはTOLAC(帝切既往妊娠者の経腟分娩トライアル)、二次アウトカムはVBAC(既往帝切後経腟分娩)である。

結論

一次アウトカムにも二次アウトカムにも有意差はなかった。

評価

米国での帝王切開率の増加は公衆衛生問題の一つで、TOLACのためにカウンセリング等が試みられている。著者らは、対象集団がすでにTOLACの推奨をよく知っていたため特に新しいツールは必要なかったのかもしれないとし、このツールは使い続けるとしている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies