母体妊娠高血圧症候群と児の精神障害の関連を確認
Maternal Hypertensive Pregnancy Disorders and Mental Disorders in Children
背景
妊娠高血圧症候群(HDP)と児の精神障害リスクとの関連は。フィンランドUniversity of HelsinkiのLahti-Pulkkinenらは、母子4,743組を対象とした前向研究によりこの問題を検討した。児は6.4〜10.8歳まで追跡された。
結論
母体のHDP・子癇前症は、児の精神障害リスクを増加させた。これらのうち、子癇前症(ハザード比1.66)と重症子癇前症(2.01)との関連は、すべての共変量と独立していた。また、母体の糖尿病・過体重/肥満も児の精神障害リスクを増加した。早産・在胎不当過小(SGA)・NICU入室は、子の精神障害に対する重症子癇前症の影響に部分的に介在した。
評価
HDPと児の精神発達障害との関係に関しては多数の研究があり、メタアナリシスも発表されている(https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2681643)。 これは確認研究だが、規模は大きい。