フレイル高齢者では血圧はあまり低くない方がよい?
Blood pressure in frail older adults: associations with cardiovascular outcomes and all-cause mortality

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
Age and Ageing
年月
March 2020
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開始ページ
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背景

高血圧は心血管イベントのリスクを高めるが、フレイルの高齢者では。英国University of ExeterのMasoliらは、同国の高齢者の電子医療記録(415,980件)を使用し、フレイルの高齢者(75歳以上)のベースライン時の血圧(BP)と死亡・心血管イベントとの関連を分析した。

結論

心血管アウトカムリスクは、SBP 150 mmHgを超えると増加した。死亡率との関連は、フレイルでない85歳未満、フレイルの75〜84歳、85歳以上で異なっていた。SBP 130〜139 mmHg以上は、特に中等〜重度のフレイルまたは85歳以上患者で、死亡リスクの低下と関連していた(例:75〜84歳において、130〜139 mmHgと比較した150〜159 mmHgの死亡のハザード比は、非フレイルで0.94、中等〜重度のフレイルで0.84)。SBP <130 mmHgおよびDBP <80 mmHgは、終末期に向かうBP軌跡とは無関係に、一貫して過剰死亡率と関連していた。

評価

フレイル高齢者ではSBPは150〜159 mmHgくらいの方がよい、という意外な結果である。大規模ではあるが、カルテ分析による後向観察研究であり、再検証すべき仮説を生成したものとみなされる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies