新型コロナウィルス病(COVID-19)、武漢から妊娠後期感染を報告
Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
The Lancet
年月
February 2020
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背景

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した妊婦のCOVID-19肺炎の臨床的特徴と子宮内垂直感染は。中国Zhongnan Hospital of Wuhan UniversityのChenらは、2020年1月20日〜2020年1月31日にCOVID-19肺炎と診断されZhongnan Hospital of Wuhan Universityに入院した9名の妊婦(妊娠36〜39週+4日)の自然歴を報告している。子宮内垂直感染、羊水・臍帯血・血液中のSARS-CoV-2を評価した。新生児の咽頭スワブサンプル、初回授乳後の母乳サンプルも収集した。9名のうち1名に妊娠高血圧、1名に子癇前症、4名に早産があった。

結論

全員が妊娠第三期に帝王切開をうけた。有症状で、最も一般的な症状は発熱と咳であった。5名でリンパ球減少症(<1.0×10^9 cells/L)、3名で肝機能検査値上昇が顕著であった。2020年2月4日時点で、重篤COVID-19肺炎を発症した患者の死亡はなかった。新生児仮死はなかった。9名の生児はすべて、1分間のアプガースコアが8〜9、5分間のアプガースコアが9〜10であった。6名で羊水・臍帯血、新生児咽頭スワブ、母乳サンプルのSARS-CoV-2の検査が行われ、すべてのサンプルのウイルス検査結果は陰性であった。

評価

垂直感染の不在を示唆する少数例報告である。母乳感染に関しては、日本産婦人科学会は母乳育児推奨せず(http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20200206_coronavirus.pdf)、他方WHOは、母親が医療用マスクを着用、接触前後に手指衛生を行ったうえで母乳育児を継続することができるとしている(https://www.who.int/publications-detail/home-care-for-patients-with-suspected-novel-coronavirus-(ncov)-infection-presenting-with-mild-symptoms-and-management-of-contacts)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies