妊娠時の母親の喫煙は児の1歳までの骨折を増す
Maternal smoking during pregnancy and fractures in offspring: national register based sibling comparison study
背景
妊娠中の喫煙が児の成長に与える影響に関する研究は多いが、児の骨の健康へは。スウェーデンOrebro UniversityのBrandらは、1983〜2000年の妊娠初期の喫煙者(n=377,367)と非喫煙者(n=1,302,940)を2014年12月31日までフォローアップし、妊娠中の母親の喫煙が幼児期から若年成人までの児の骨折に及ぼす影響を検討した。
結論
妊娠中の喫煙は、1歳未満の児の骨折率増加と関連していた(1000人年あたり1.59 vs. 1.28)。この関連性は用量依存的で、非喫煙と比較して1〜9本/日の喫煙でリスクが20%増、10本/日以上で41%増であった。
評価
この問題に関する初めての本格的検討である。小児期後期から成人期初期までの骨折リスクに対する長期的影響は確認されなかった、という。