肺がんの初診症状
Changes in the presenting symptoms of lung cancer from 2000-2017: a serial cross-sectional study of observational records in UK primary care
背景
先進国で喫煙率が激減したが、プライマリケアにおいて診断された肺がんの初診症状に変化はないか。英国University of ExeterのHamiltonらは、プライマリケアでGPに診断された肺がんの症状(診断指標)を特定し、2000〜2017年の各症状の変化を検討した(n=27,795)。
結論
肺がん診断前に咳(オッズ比[OR]:1.01)・呼吸困難(OR:1.05)を呈した患者の割合が2000〜2017年にかけて増加した一方、喀血(OR:0.93)・食欲不振(OR:0.94)症状を呈する肺がん患者は低下した。
評価
英NHSプライマリケアの大規模調査である。著者らは、咳や息切れで来院した初診患者では肺がんを除外診断すべき、としている。


