小児の末梢静脈カテ障害・合併症の発生率は約1/3
Incidence of peripheral intravenous catheter failure and complications in paediatric patients: Systematic review and meta analysis
背景
小児における末梢静脈カテーテル(PIVC)の障害・合併症の発生率は。オーストラリアQueensland University of TechnologyのIndarwatiらは、32研究に関するシステマティックレビューとメタ解析を行った。主要アウトカムは、浸潤・血管外漏出・静脈炎・偶発的抜去・閉塞・漏出・感染症である。
結論
PIVC不全のプール発生率は 、デバイスにつき38%、患者につき34%であった。障害発生率上位は、浸潤・偶発的抜去・閉塞・漏出であった。静脈炎の発生率は5%、血管外溢出 は1%であった。
評価
実践的現場問題である。対策として定期的交換の効果をみた研究も多数行われているが、最近のCochraneレビューは、「定期的に交換する方がよい、という重いエビデンスはないようである」としている。