ICU看護師のワークロードスコアシステム、今のベストはNAS
Workload scoring systems in the Intensive Care and their ability to quantify the need for nursing time: A systematic literature review

カテゴリー
看護・母子医学
ジャーナル名
International Journal of Nursing Studies
年月
January 2020
101
開始ページ
103408

背景

ICUは医療資源集中的で業務負荷の客観的評価法が重要であり、すでに多数のスコアリングシステムが開発・使用されている。オランダIsalaのHoogendoornらは、ICUにおける既存の看護作業負荷測定スコアリングシステムの妥当性と信頼性を評価する系統レビューをおこなった。

結論

34のスコアリングシステムを同定する71件の研究を特定し、うち27件を選択・解析した。ほとんどのスコアリングシステムの有効性は、他のシステムとの比較(59%)または時間測定(26%)によって評価されていた。ワークロードスコアを必要看護時間に変換する最も一般的な方法は、看護師-患者比であった。Nursing Activities Score (NASスコア)のパフォーマンスが最高だったが、未だ定量化は十分でない。

評価

1974年に初めて開発されたTISSスコアは現在も使用されているが、以後50年間に開発された多くのスコアリングシステムの最大の系統レビューである。著者らの結論はNASシステムが今のところベストということだが、他文化(言語)への移植には慎重であるべき、としている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(看護・母子医学)

Oncology Nursing Forum, International Journal of Nursing Studies