褥創予防のための仙骨部位のドレッシングは有効?
Effectiveness of prophylactic sacral protective dressings to prevent pressure injury: A systematic review and meta-analysis
背景
褥創(PI)の好発部位である仙骨尾骨部のドレッシングはPI予防に有効か。オーストラリアAustralian Catholic UniversityのFulbrookらは、この問題を検証した6 RCTの系統レビュー・メタアナリシスをおこなった。
結論
介入によりPIリスクが70%減少していた。エビデンスレベルは中等度である。サブグループ分析(ICU設定)では、相対リスク83%減が示され、ハイリスクグループでドレッシングがより効果的である可能性が示唆された。ドレッシング法の選択を明確にするため、さらなる研究が必要である。
評価
仙骨部位ドレッシングが褥創発生率を減らす、という一定のエビデンスが見出された。費用対効果はレビューされていないが、予防的介入の平均純費用がPI治療費用より低いという研究がある(https://doi.org/10.1111/iwj.12160)。