夜勤中はしっかり食べるより軽食がよい
Subjective Hunger, Gastric Upset, and Sleepiness in Response to Altered Meal Timing during Simulated Shiftwork
背景
シフト勤務者の夜勤中の食事は何が望ましいか。豪University of South AustraliaのGuptaらは、7日間の模擬シフト勤務プロトコルに参加した健常者を0時半の食事(1日のエネルギー摂取量の30%)、0時半の軽食(同10%)、夜食なしの3グループにランダムに割付け、眠気・胃不調・空腹感・パフォーマンスへ影響を検討した(n=44)。
結論
軽食群と食事群で食べたいという欲求には有意差はなかった。軽食群は他の2群より有意に覚醒していた。胃の不調には群間差はなかった。ドライブシュミレーターによるパフォーマンス測定では、軽食群が食事群に比して反応が速く、安全であった。模擬シフト勤務中の食事のタイミングの変更に応じた空腹感・胃不調・眠気・パフォーマンスの観点から、夜間労働者にとって食事なしが2番目に良い選択肢であった。
評価
軽食はミューズリーバーとリンゴであった。夜勤中の食事の影響を調査した研究は多く、胃腸障害の報告が多く、覚醒状態を保つために食事はとらないという報告が多いようである(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16787477)。看護師の日勤と夜勤で空腹時・食後のグルコース代謝を比較した研究では、夜勤時の食後グルコースレベルが高かった(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28551698)。